1月15日14時より焚き上げ神事のとんど焼きを滞りなく執り行いましたことご報告申し上げます。
とんど焼きは正月飾りや古札などを焚き上げる小正月に行う神事です。
本年も皆様方のご協力によりビニールやプラスチックなど石油製品の持込みが減り、清い炎でお正月様にお帰り頂くことができました。
今後も、プラスチックやビニールなど燃やすと有毒ガスが出るもの、橙(みかん)や餅、金属や瀬戸物など燃え残るものはご家庭で処分して頂きますよう、ご協力の程宜しくお願い致します。
上の写真をご覧下さい。綺麗な正月飾りですが、良く見ると松や梅は金属やビニールで作られています。酒樽(?)の中には発泡スチロールが詰められています。こんなものを燃やすと、たちまち黒い煙が上がって、臭くてたまりません。ゴミとして処分するしかできませんので、これらも神社に持ち込まないで下さい。
今年の年末に正月飾りを購入される場合は…
①日本製であるもの
②ビニールやプラスチックなど燃やすと有害物質が出るものを使っていないもの
③金属や瀬戸物など、燃え残るものをなるべく使ってないもの
を購入して頂けると幸いです。
また、お寺など神社以外で受けられたお札・お守りも、神社に持ち込まないようお願い致します。神職は神社の神々の専門家ですが、お寺や仏様のことに関しては素人です。勝手に燃やしたり捨てたりして貴方様にバチがあたると申し訳ないので、お寺のものはお寺にお返しになることをお勧め致します。
最後に、お住まいの地域の焚き上げ日時を予めご確認頂きますようお願い致します。
この地域では古くは1月15日(小正月)に行われることが多かったのですが、所謂ハッピーマンデー制度により成人の日の休日が1月第2月曜日に変更されたことにより、元々の15日に行うところや新しい成人の日に行うところなど開催日がバラバラになってしまいました。
町会などで行うところは、町会などに
、神社で行うところは神社に、早い目に日時の確認をお願い致します。
毎年、焚き上げが終わってからのお問合せが多いのですが、終了後の正月飾りのお預かりは全てお断りしております。
とんど焼きは火を使いますので、消防署への届出が必要です。いつでも勝手に燃やせる訳ではないのです。
また、火を付けている間は火災にならぬよう監視が必要です。神職は焼却業が専門ではありませんので、他の仕事が沢山あります。火の番ばかりできません。
煙や臭いが出ますので、地域の方々のご理解が必要です。年がら年中煙を出すと、地域の方々から嫌われてしまいます。
境内に大量の注連縄を置いておくと、放火などのキケンがあります。
燃やせないので事業所ゴミとして回収業者に頼むと料金が発生します。お賽銭や玉串料、初穂料などの寄付金をゴミの回収に多く充てると、神社の維持運営に支障をきたします。
皆さまのご理解・ご協力・ご協賛で地域の伝統文化は成り立っています。
今後とも宜しくお願い致します。